どうも~カイです!
今日は、来てくれてありがとうございます!
今回は、紹介したいのはスコットランドの半分以上の広大な地方「ハイランド地方」です。
皆さんは、ハイランド地方でどんなウイスキーが造られているか知っています?
この記事を最後まで読めば、あなたはハイランドウイスキーについてマスターできますよ!
- ハイランド地方ってどんなところ?
- 地域別ハイランドウイスキーの特徴
- これは絶対に飲んでほしいハイランドウイスキー16選!
ハイランド地方ってどんなところ?

ハイランド地方ってどんなところ?

スコットランドの中でも、北側の広大な土地に1000m級の山が連なっている高地を「ハイランド地方」と呼びます。
ハイランド地方は、とても広く「東ハイランド」「西ハイランド」「中央ハイランド」「北ハイランド」の
4つに分けられ、それぞれウイスキーの特徴が変わります。
実は、有名な蒸留所のある「スペイサイド」も地理的にはハイランド地方なんですよ!
でも、産地で分ける時は6つで分けられています。
ハイランド地方の物語

昔、スコットランドとイングランドが合併した時に政府の財政難を解決するために
当時、人気だったウイスキーにとてつもない酒税をかけられてしまいました。
重税をかけられた業者は、ウイスキーを造ることが困難になり、政府の目から逃れる為に
ほとんどが山奥(ハイランド地方、スペイサイド)へ逃げたり、原材料を大麦麦芽から安価なトウモロコシに変更して造り続けたりと
ウイスキー業者は、工夫しながら耐えていました。
そのためハイランド地方には蒸留所が多く、スペイサイドを抜いても40も蒸留所があるんですよ!
ウイスキー熟成の起源

元々、ウイスキーは蒸留したもの(ニューメイクスピリッツ)を飲んでいました。
そのため、アルコール感が強く、お世辞でも美味しいものではなかったのです。
(命の水と呼ばれ、薬のような役割でした)
そこから密造時代になり、ウイスキーを長期間保存でき、隠せるような入れ物が必要になりました。
そして、木樽に保存していたウイスキーが熟成されて香り高く、アルコールも落ち着き
飲みやすい味わいに変化していたそうです。
「グレン○○」ってよく見るけど、これはなに?

スコッチについて調べていくと、よく「グレン」という名前を見かけますよね!
これは、ゲール語で「谷、峡谷」という意味があり、ハイランド地方やスペイサイドのウイスキーに多く付いてます。
ハイランド地方やスペイサイドは、連なる山脈の近くに、蒸留所を建てて
その土地の名前に、ちなんで付けられています。
グレンと名のついた蒸留所は、密造時代に山奥へ逃げて行って新しく始めた業者なんですよ!
ハイランドウイスキーの魅力

スコットランドの半分以上を占める「ハイランド地方」では、4つの地域に分けれてウイスキーが造られています。
その地域ごとに、気候風土が異なるのでウイスキーもそれぞれ特徴が異なってきます。
それぞれの特徴を知って、自分好みのウイスキーを探し出しましょう!
東ハイランドの魅力を知ろう!!
スペイサイドに面している「東ハイランド」は、フルーティーでクセがなく飲みやすいウイスキーっていう感じで
スペイサイドのウイスキーと少し特徴が似ているかもしれません!
東ハイランドは、ハイランド地方の中でも平野が多く、山からの冷たい風がウイスキーの熟成には最高な場所なんですよ!
- 特徴は、スペイサイドに似ていてフルーティーで飲みやすい、クセも無いので初心者にオススメ!
西ハイランドの魅力を知ろう!!
西ハイランドには、イギリス最高峰の「ベン・ネビス山」があり、登山者の多い地域でなんです!
ベン・ネビス山から、ウイスキーを造るために必要な、綺麗な空気と澄んだ水が流れてきます。
西ハイランドの特徴は、サクランボやレーズンのフルーティさと
港町のある地域ならではの潮っぽさの香りがクセになります。
- 西ハイランドは、果実感のある香りと潮っぽいクセが感じられるウイスキーが多い
- ベン・ネビス山からは、綺麗な水と空気が流れてくるので、環境が良い
南ハイランドの魅力を知ろう!!
南ハイランドは、ローランド地方に近いこともあり、クセがなく飲みやすいウイスキーが造られています!
スコットランドのちょうど真ん中に連なっている「グランピアン山脈」の南部で、ローランド地方との境にある地域。
ハイランド地方の中でも、飲みやすいウイスキーっていう感じ!
- 特徴は、ローランド地方に似ていて「クセがなく飲みやすい」
北ハイランドの魅力を知ろう!!
北ハイランドとは、ハイランド地方の首都「インヴァネス」から北全体のことで、
なんと、あの有名なネッシー湖があるんですよ!
特徴は、バランスが良くキレのあるウイスキーから
アイラウイスキーを思わせるほどの強烈なピートウイスキーまで幅広く造られています!
- バランスの良いウイスキーからピートの効いたウイスキーまで、結構幅広く造られている
- ネッシー湖がある!!
ハイランドウイスキーの地域別オススメウイスキー16選!

オススメの北ハイランドウイスキー7選!
グレンモーレンジィ オリジナル
- 香り:柑橘系のフルーティーさとバニラアイスのような甘い香りが特徴
- 味わい:なめらかな口当たりと柑橘系の風味が感じられる。クセがなく飲みやすい
- 余韻:クリーンでピーチのほのかな甘みとオレンジの酸味が余韻として残る
- オススメの飲み方:ハイボール
完璧すぎるウイスキーと呼ばれているウイスキーで、たくさんの賞を受賞しています。
グレンモーレンジィ蒸留所で使っているポットスチルは、スコットランドの中で
1番高さのあるものを使っているんですよ!
(なんと、その高さはキリンの伸長と同じくらいらしいです)
柑橘系の甘さと爽快感が特徴で、ノンピートなのでクセも無く飲みやすい。
ぜひ初心者の方に飲んでいただきたいウイスキーですね!
クライヌリッシュ14年
- 香り:フルーツの甘い香りと微かな海風。複雑だがバランスが良い
- 味わい:心地いいクリーミーな口当たり。海っぽさも感じる
- 余韻:少し塩っ気があり、ドライ。少しだけ苦みもある
- オススメの飲み方:ストレート、ロック、ハイボール
スコッチウイスキーのすべての要素を含んでいる北ハイランドのウイスキー!
北海から吹き寄せる海風と職人の技術によってなめらかでスパイシー、海風のような爽やかで複雑なコク
フローラルな香りと花の蜜のような甘い香りが世界中のウイスキー愛好家の舌を唸らせます。
上品な甘みと海っぽさ、スパイシーさが感じられる全てを愉しめるウイスキーです!
造られているウイスキーの95%は、ブレンデッドウイスキーの原酒として使われているので
ボトルを見つけたら買っておいた方が良いですよ!
バルブレア12年
- 香り:レモンピールの爽やかな香り、バニラの甘さ、フレッシュな青りんごの芳香
- 味わい:糖蜜の甘味の中に挽きたてのスパイスとドライオレンジの苦味のバランスが絶妙
- 余韻:バニラの甘く漂うなめらかな余韻
- オススメの飲み方:ストレート、ロック、トゥワイスアップ
ハイランド地方の中で「バルブレア蒸留所」は、2番目に古いんですよ!
バルブレアとは、ゲール語で「平らな土地にある集落」という意味です。
バランタインシリーズの主要原酒としても造られており、
12年はバーボンカスクとダブルファイヤード・オークカスク(2度内側を焼いたオーク樽)で熟成。
ダルモア12年
- 香り:柑橘系の爽やかな甘みとスパイシーさ。加水するとさらにラムレーズンやオレンジを感じる
- 味わい:フレッシュな柑橘系とバニラのような甘さ
- 余韻:しっかりと厚みのある余韻
- オススメの飲み方:ロック、水割り
ボトルに大きく描かれている鹿が特徴的なウイスキー「ダルモア12年」
蒸留所がある地域は、鹿狩りで有名な場所で
昔、スコットランドの国王が雄鹿の角でケガしたときに、助けたのが蒸留所のオーナーでした。
その時に、国王様から感謝として鹿の紋章を賜ったそうです。
バーボン樽とシェリー樽で熟成された原酒ををブレンドして造られていて
柑橘系のようなフルーティーさと、スパイシーな香りが特徴!
ダルウィニー15年
- 香り:微かにヘザーとピートの香り
- 味わい:ハチミツの甘さやバニラの尾を引く香味。柑橘系のフルーツの香りも微かに感じる
- 余韻:甘さから少しずつスモーキーさ、ピート香が感じられる
- オススメの飲み方:ストレート、ロック
スコットランドで、1番標高の高い蒸留所の1つで、伝統的な製法を守り続けています。
スムーズでソフトな口当たりなので、飲みやすく
ウイスキー初心者の方にも試してみてほしい1本!
食後酒としても優秀!ぜひ、飲んでみてね~
オールドプルトニー12年
- 香り:ダークキャラメルの甘さとクリーミーなバニラの香り、ソフトなシトラスを感じる
- 味わい:フルボディーだが、飲み疲れるほど重くない。ハチミツのような濃厚な甘みが最高
- 余韻:爽快で微かに塩味を感じる
- オススメの飲み方:ロック、ハイボール
海のモルトと呼ばれている港町で造られているウイスキー「オールドプルトニー12年」
海辺の貯蔵庫で、潮風を受けながら熟成しているので
海風のような爽やかな潮の香りが漂うクセのあるウイスキー
塩っぽさとハチミツのような甘みが感じられるので、舌に合わないと飲みにくいかも
「合う人に合う」って感じのウイスキーなので、初心者の方にはクセが強い
挑戦した方は、ハイボールなど割って飲む飲み方がオススメ!
トマーティン12年
- 香り:洋ナシやパイン、アプリコットのようなフレッシュな香り
- 味わい:シェリー樽で熟成しているため、レーズンやプラムの甘味がある
- 余韻:オークの余韻は長く、3つの樽から織りなす複雑さを堪能できる
- オススメの飲み方:ストレート、ハイボール
トマーティンは、スコットランドの蒸留所の中で3番標高の高い場所に建てられている蒸留所で
日本の「宝酒造」がオーナーを務めています。
トマーティンは、日本の企業が初めてオーナーになった蒸留所でした。
仕込み水は小さな川から流れる新鮮な水を使い、蒸留所付近でとれるピート(泥炭)によって
トマーティンらしいフレッシュでフルーティーな香りと微かなピートの香り。
まろやかな口当たりは、ウイスキー初心者の方でも飲める飲みやすさ!
果実感のあるウイスキーを飲みたい方は、ぜひ!
オススメの東ハイランドウイスキー4選!
アードモア レガシー
- 香り:シナモン、トフィー、蜂蜜、繊細なピート香
- 味わい:クリーミーなバニラ、スパイス
- 余韻:長く続く
- オススメの飲み方:ハイボール、水割り
ハイランドの気候風土がもたらす要素が凝縮されたようなシングルモルト!
ノンピートとピートを使った麦芽の2種類を使った絶妙なバランスが生まれる。
スモーキフレーバーのウイスキーに挑戦したい方にオススメ!
他の蒸留所と比べて炭素を多く含んだピートを使っているため
より個性的で、ドライで爽やかなスモーキーフレーバーが愉しめますよ!
アンノック12年
- 香り:ソフトな蜂蜜やレモンを感じる
- 味わい:薄いハチミツのようなほのかに甘い味わいで、少し加水すると樽の香りも出てくる
- 余韻:ビターで切れ味が良い
- オススメの飲み方:ストレート、ロック、ハイボール
スコットランドで最も小さい蒸留所だが、最も魅力の詰まった蒸留所「ノックデュー蒸留所」
ウイスキー造りに必要なものがすべてそろっている丘に建てられた蒸留所で、
そのきれいな丘の名前をとって、「ノックデュー蒸留所」と名付けられました。
100年以上変わらない製法は、驚くほどモダンな味わい
ぜひ、飲んでほしい1本!
グレンドロナック12年
- 香り:ベリー系のドライフルーツのような酸味のある強く甘い香り
- 味わい:レーズンやバニラのリッチな甘み。少し刺激があるが、フルーティーさが包み込んでくれる
- 余韻:シェリーらしくスパイシー感がある
- オススメの飲み方:ストレート、ロック、トゥワイスアップ
シェリー樽熟成のエキスパートと呼ばれる「グレンドロナック」
辛口のオロロソシェリー樽と極甘口のペドロヒメネスシェリー樽を使っており、
シェリー樽熟成とは、なにかを教えてくれるウイスキー
濃厚で甘く、ドライフルーツや蜂蜜、熟したフルーツを感じれる
最後にスパイシーさで締めてくれる
ロイヤルロッホナガー12年
- 香り:レーズンやドライフルーツのような甘さの香りと微かにスモーキー感とナッツ
- 味わい:ライトな飲み口でやわらかい。甘みと酸味が強く感じ、後からスパイシーさが出てくる
- 余韻:スパイシーで、少し酸味のある余韻
- オススメの飲み方:ストレート、ロック、ハイボール
ヴィクトリア女王とアルバート公が訪れ、王室御用達の証「ロイヤル」の冠を授与した蒸留所
ロッホナガー蒸留所は、小さい蒸留所で
最も希少性の高いスコッチシングルモルトの1つなんですよ!
ウイスキー造りのすべてを手作業で行っている伝統的なウイスキーは、
ハイランドの魅力が詰まったウイスキーと言えるでしょう!
オススメの西ハイランドウイスキー2選!
オーバン14年
- 香り:リンゴ皮やメープルシロップのような甘い香り。潮っぽさも!
- 味わい:フルーティーさの後にスパイシーさを感じる
- 余韻:潮っぽさのあるドライな感じ
- オススメの飲み方:ストレート、水割り
ハイランド地方とアイランズの特徴を併せ持つ、クセになるウイスキー!
オーバンは、昔から島の玄関口として栄えていている港町で、
蒸留所としては珍しく、町の中心に建てられています。
ウイスキーの特徴としては、港町らしい潮っぽい香りとレーズンの甘い香りや洋ナシやリンゴのフルーティーさを感じます。
そしてオーバン特有の潮っぽさ!
少しクセがあるので、初心者の方は水割りなどがオススメ!
ベン・ネヴィス10年
- 香り:洋ナシやリンゴのフルーティーな香りの後に乳酸系の酸味を感じる
- 味わい:熟したフルーツと麦芽の風味の後にスパイシーに変わる
- 余韻:ドライで、スパイシーさと柑橘系のような苦み
- オススメの飲み方:ロック、ハイボール、水割り
ハイランド地方で最も古い蒸留所の1つで、スコットランド最高峰の山「ベン・ネヴィス」の名前が付けれているウイスキー!
ベン・ネヴィス山の綺麗で澄んだ雪解け水と豊かな自然で造られたウイスキーは、
西ハイランドの魅力が詰まっています。
ニッカウヰスキーが経営しているため、日本人の舌にも
合うような馴染みやすい味わいになっています。
オススメの南ハイランドウイスキー3選!
アバフェルディ12年
- 香り:オレンジトフィーやナッツ
- 味わい:芳醇な蜂蜜のようなまろやかさとフルーティーな味わい
- 余韻:スパイスと仄かなスモーキーさが感じられる
- オススメの飲み方:ストレート
スコットランドで自生している蜂蜜「ヘザーハニー」の香りが堪能できるウイスキー
あの、世界でも人気なブレンデッドウイスキー「デュワーズ」のキーモルトとしても有名なんですよ!
封を開けたら、蜂蜜のような強く甘ーい香りがして
口当たりは、ライトで飲みやすい!
(強い個性のウイスキーが好きな方は、物足りないかも)
エドラダワー10年
- 香り:ハチミツのような芳醇な香りとアーモンドやバターのようなクリーミーな香り
- 味わい:キャラメルのような濃厚な甘みとフルーティーさと酸味を感じる
- 余韻:短めでスッキリとしている
- オススメの飲み方:ストレート、ロック
スコットランドで最も小さい蒸留所「エドラダワー蒸留所」
ポットスチル(蒸留するためのやかんのようなもの)は2基しかなく、
スペイサイドにある蒸留所の平均の40分の1と僅かしか造られていません!
濃厚で甘いウイスキーが飲みたい!
けど「マッカラン」は高い!!っていう方にオススメ
グレンゴイン10年
- 香り:ハチミツや青りんごとクリーミーさも感じる
- 味わい:モルトの強い甘みが感じられる
- 余韻:短めでドライ、ほのかに甘い
- オススメの飲み方:ストレート、ロック
ピートを全く焚かない麦芽の良さが味わえるウイスキー「グレンゴイン10年」
スコッチウイスキーの中では、珍しいピートを全く焚かないウイスキーなので、
独特のクセがなく、ウイスキー初心者の方にもオススメできるくらい飲みやすい!
普段からウイスキーを飲んでいる人は、少し飲み足りないかもしれないが、
その場合は、グレンゴイン12年がオススメ!
本日の締め
- ハイランド地方は、広大で4つの地域に分けれていてそれぞれ特徴が違う!
- 超クセが強いウイスキーは、少なく万人受けするウイスキーが多め
- スコットランドの自然の魅力が詰まっている
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
今回は、ハイランド地方について紹介しました。
ハイランド地方のウイスキーと言ったらコレ!というものは、無いですが
4つの地域の魅力が様々な味わい造り上げ、世界中から注目されています
ウイスキー初心者向けの飲みやすいものから玄人向けのクセになるものまで、
幅広く造られており、紹介したウイスキーから自分好みの銘柄を探しましょう!
では、良いウイスキーライフをお送りください~